校長室より

2月10日 校長講話「見ざる 聞かざる 言わざる」

2023年2月16日 08時33分

 おはようございます。久しぶりに体育館に、全校のみなさんが集まることができました。みなさんの顔を見ながらお話しできるので校長先生もとってもうれしいです。でも、まだまだ、インフルエンザやコロナ感染症が心配です。引き続き感染症対策をしっかりと頑張ってください。

 さて、今日は「見る 聞く 話す」でも、「見ない 聞かない 話さない」というお話です。まったく逆のことですが、どちらも大切というお話です。

 ずっと昔、小学校や中学校ができる前は、寺子屋というところで、子どもたちは「読み 書き そろばん(計算ですね)」の勉強に加えて「見る 聞く 話す」という勉強をしていました。いろんなことをよく見て、人の話をよく聞いて、自分の考えをしっかりと話すということです。このことは、今の学校でも大切なことですね。長津小学校でも、3学期の目標の一つに、「人に自分の考えが伝わるように工夫して話す。」ということを始業式の時にお願いしました。みなさんが、これから生活していくうえでとても大切な力ということは、みなさんも知っていると思います。

 ところで、ここがどこか知っていますか?6年生は、知っていると思いますが、「日光東照宮」です。東京の近くの栃木県にあって、江戸幕府を開いた徳川家康をお祭りしている神社です。もしかしたら行ったことがある人もいるかもしれません。その日光東照宮の外壁の飾りに3匹の猿が飾られています。「見ざる 聞かざる 言わざる」といいます。こういうと知っている人も多いと思います。「~ざる」とういい方は、昔の言い方で「~しない」という意味です。サルという言葉にかけてダジャレぽくしているので、結構多くの人が知っていて、あまりにも有名です。この猿は、子どもの猿です。この猿たちが成長する様子を猿の一生として飾っているので、これ以外にも多くの猿が飾られているそうです。この猿たちは、「人の悪いところばかりを見たり、聞いたりしない。人が嫌がることや悪口を言わないことが、生きていく上で大切だ」ということを教えてくれています。校長先生もその通りだと思います。

 今日のお話から、皆さんに伝えたいことは、授業中には、「読み 書き 計算」に加えて「たくさんのことを見て、友達の話や先生の話をしっかりと聞いて、そして、自分の考えをしっかりと発表してほしいということと、「友達の悪いところを見るのではなく、良いところや頑張っているところを見ること、友達の噂話や悪口をきくのではなく、だれかが言っていたら注意すること、そして、友達の悪口や嫌がることをいうのではなく、良さや頑張っていることを伝えてほしいということです。本年度も、あと1か月と少しとなりました。よく学び、思いやりの気持ちをもって仲間を大切にして笑顔いっぱい、元気いっぱいに生活してほしいと思います。