11月25日 校長講話 マラソン
2022年11月25日 15時30分みなさんおはようございます。先日のサッカーワールドカップ見ましたか。ドイツ戦。2対1で日本の勝利。感動しました。スポーツって本当にいいですね。
ところで、みなさん、12月6日(火)は何の日か知っていますか?マラソン大会です。マラソンが好きか嫌いかと聞かれたらどう答えますか?迷う人もいると思うので、どちらかというと好きな人?どちらかというと嫌いな人?校長先生は、小学校の時どっちだったと思う?実は、あまり好きではありませんでした。どうしてかというと、遅いからです。しんどいからです。どんなに本番一生懸命に走っても後ろから数えた方が早かったです。苦しい苦しいと思いながら、早い人はええな。あんまりしんどなさそうで・・・。と思っていました。そんなことはないんですけどね。みんな自分の限界で走っていますから。もしかしたら校長先生と同じように思っている人もいるかもしれません。
それでも、ある時を境に、ちょっと好きになりました。それはね、先生になって、PTAの駅伝大会に出るようになってからです。駅伝というのは、マラソンのリレーのようなものです。6人で、タスキのバトンを渡す競技です。はじめ、出てと頼まれたときは、「え~、いやじゃ~。」と思いました。でも、仕事なので嫌々練習を始めました。2.5Kmぐらい走るんだけど(5・6年生と同じくらい)一番はじめにタイムを計った時は15分くらいかかったのを覚えています。それから、1週間、毎日3Kmぐらい走る練習をして、またタイムを計ってみました。すると、13分くらいになっていました。ちょっとうれしかったです。そして、1週間ごとにタイムを計りました。今日は10秒縮めるぞとか、5秒縮めるぞとか目標を持って走りました。はじめは、30秒ぐらい縮まっていたけど、最後の方になると、少ししか縮まりませんでした。だんだん、速くなってきたから当たり前ですね。それでも、練習を重ねて、毎週少しずつ速くなるのがとてもうれしかったです。3ヶ月くらい練習して、本番は、9分58秒でした。ゴールしたときには、立てないくらい、話せないくらいしんどくて倒れるかと思ったけど、逆に、そのしんどさが「自分は限界まで挑戦したぞ」という満足感に繋がりました。10分以内が目標だったので、その日、チームのみんなと飲んだビールは、本当においしかったです。順位は、あんまり良くはなかったけど、全然気になりませんでした。その時、人と比べて自分を評価することの無意味な事に気が付いた気がします。人と比べて速くても遅くても、自分が努力して、少しずつ進歩したら、それがうれしいということに気が付きました。次の年もPTAの人から駅伝に誘われました。去年と違い、「よし!がんばるぞ!」という思いで引き受けました。9年間その学校では走りました。最終的には8分48秒でした。人と比べずに、自分の中で目標を決めて、一歩一歩階段を登っていけば、苦手な事でも、自分のちょっとした成長に喜びを感じ、そこそこできるようになるもんだと思いました。このことに、マラソンが嫌いだった小学校の時に気が付いていたらとも思います。
今 みなさんは、中休みにマラソンの練習をがんばっています。それぞれが目標を持っていると思います。タイムが速くなる練習方法を教えます。それは、自分と同じぐらいの速さの人と一緒に走ることです。そうすると、お互いに頑張れますね。時々、一緒に歩いている人を校長先生は見ます。見学で歩いているのならいいですが、練習中に、2人、3人同時にしんどくなって歩くことなどめったにありません。ということは。その中の誰かがしんどくなって、周りの友達に、一緒に歩いてという雰囲気を出したということです。しんどくなったら、一人で歩いてください。友達の練習の邪魔をしてはいけません。一緒に頑張れるのが本当の友達です。励まし合いながら練習をして、当日、自分の記録や目標に挑戦してください。もしかしたら将来ワールドカップに出場できる友達ががこの中から生まれるかもしれませんね。